新卒入社からの離職経験 〜会社を辞める決断と再出発〜

新卒入社からの離職経験 〜会社を辞める決断と再出発〜

 

社会人生活をスタートさせてからもうすぐ3年が経とうとしています。大学を卒業してすぐに入社した会社を、先日退職しました。「3年以内に辞める新卒社員」という統計に入ってしまったわけですが、正直なところ後悔はありません。むしろ、自分の人生を大切にする決断ができたと感じています。

 

今回は、私が会社を辞めるに至った経緯や、その過程で感じたこと、そして今後の展望について綴っていきたいと思います。同じような悩みを抱えている方の参考になれば幸いです。

 

入社当初の期待と現実のギャップ

 

大学時代、私は将来の夢を追いかけるべく、憧れの業界で働くことを目指していました。就職活動では幸運にも第一志望の会社から内定をもらい、希望に胸を膨らませて入社しました。

 

しかし、実際に働き始めてみると、想像していた仕事内容とは少し違う現実が待っていました。確かに、業界としては憧れていた分野でしたが、日々の業務は単調で創造性に欠けるものが多かったのです。新入社員だからこそ、地道な作業から始めるのは当然だと自分に言い聞かせながら、1年目を過ごしました。

 

入社してすぐの頃は、新しい環境に慣れることで精一杯でした。分からないことだらけで、先輩社員に質問する勇気さえなかなか出ませんでした。それでも、少しずつ業務に慣れていく中で、自分の想像とは違う会社の雰囲気や仕事の進め方に違和感を覚えるようになりました。

 

例えば、会議の多さと非効率さです。何時間も続く会議で具体的な結論が出ないまま終わることも多く、その時間を実務に充てられたらもっと生産性が上がるのではないかと思いました。また、デジタル化の遅れも気になりました。紙の資料が山積みになっているオフィスを見て、もっと効率的な方法があるはずだと感じていました。

 

成長の機会を求めて

 

2年目に入り、少しずつ責任のある仕事を任されるようになりました。しかし、その過程で気づいたのは、会社の体制や仕事の進め方に疑問を感じることが多くなったということです。効率化できる部分があるのに、「前からこうだから」という理由で変更されない。新しいアイデアを提案しても、「若いのに生意気だ」と一蹴されてしまう。

 

そんな環境の中で、自分の成長が止まっているような感覚に苛まれるようになりました。「このまま続けていて本当に良いのだろうか」という疑問が、日に日に大きくなっていきました。

 

特に気になったのは、技術やトレンドの変化に対する会社の対応の遅さでした。業界全体がデジタル化やAI導入に向けて動き出している中、我が社は旧態依然とした方法にしがみついているように感じました。このままでは、自分のスキルが時代に取り残されてしまうのではないかという不安が芽生え始めたのです。

 

また、上司や先輩社員の中には、自己啓発や新しい知識の習得に消極的な人も多く見受けられました。「今のやり方で十分だ」という考えが根強く、それが会社全体の雰囲気にも影響しているようでした。そんな環境の中で、自分だけが成長意欲を持ち続けることの難しさを感じていました。

 

働き方改革の波に乗れなかった会社

 

近年、日本では「働き方改革」が叫ばれるようになり、多くの企業が従業員のワークライフバランスを重視する方針を打ち出しています。しかし、私の会社ではその波に乗り遅れているような印象を受けました。

 

残業が当たり前の文化は変わらず、有給休暇の取得も肩身の狭い思いをしながら申請する必要がありました。プライベートの時間を確保することが難しく、趣味や自己啓発の時間を持つことができませんでした。

 

仕事以外の時間も大切にしたい。そんな当たり前の願いが、この会社では叶えられないのではないかと感じ始めたのです。

 

具体的には、深夜まで続く残業や、休日出勤が常態化していました。上司からは「若いうちの苦労は買ってでもしろ」という言葉をよく聞かされましたが、果たしてそれが正しいのかどうか、疑問を感じずにはいられませんでした。

 

また、テレワークの導入も遅れていました。コロナ禍でも、多くの社員が毎日オフィスに出勤していました。他社では当たり前になりつつあるフレックスタイム制度も、我が社では導入の予定さえありませんでした。

 

このような状況下で、私は徐々に心身のバランスを崩していきました。休日も仕事のことが頭から離れず、十分な休養が取れないまま新しい週を迎えることが続きました。そんな日々が積み重なり、いつしか仕事に対する情熱が薄れていくのを感じていました。

 

転職を考え始めたきっかけ

 

ある日、大学時代の友人と久しぶりに会う機会がありました。お互いの近況を語り合う中で、友人が最近転職したという話を聞きました。彼女は、新しい環境で生き生きと働いている様子を語ってくれました。

 

その話を聞いて、私は自分の現状と比較せずにはいられませんでした。友人の目の輝きと、自分の疲れ切った表情。このギャップに愕然としたのです。

 

それをきっかけに、本格的に転職を考え始めました。自分のキャリアや人生について、真剩に向き合う時間を持つようになりました。

 

友人との会話の中で特に印象に残ったのは、彼女が「自分の価値観に合った会社で働くことの大切さ」を語ってくれたことです。給与や福利厚生だけでなく、会社の理念や文化が自分に合っているかどうかが、仕事の満足度に大きく影響するという彼女の言葉は、私の心に深く刺さりました。

 

また、友人は転職を通じて新しいスキルを身につけ、キャリアアップを果たしていました。それを聞いて、私も自分の市場価値を高める必要があると強く感じました。今の会社にいては、新しい技術やビジネストレンドに触れる機会が限られていることを改めて実感したのです。

 

退職を決意するまでの葛藤

 

転職を考え始めてからも、すぐに退職を決意したわけではありません。「3年は続けなければ」という世間の声や、両親の期待、そして何より自分自身への甘えではないかという疑念が、決断を鈍らせていました。

 

しかし、日々の業務の中で感じる違和感や、将来への不安は大きくなる一方でした。そんな中、尊敬する先輩から「自分の人生だから、自分で決めていいんだよ」という言葉をもらいました。この言葉が、私の背中を押してくれたのです。

 

結局、入社から2年半が経過したところで、退職届を提出しました。上司との面談では、私の決意を伝え、これまでの感謝と今後の抱負を述べました。予想以上に理解を示してくれた上司の姿に、少し安堵したのを覚えています。

 

退職を決意するまでの過程は、決して平坦なものではありませんでした。夜も眠れないほど悩んだ日もありました。特に、両親に打ち明けるときは、大きな不安を感じました。しかし、意外にも両親は私の決断を支持してくれました。「あなたの人生だから、あなたが幸せになれる道を選んでほしい」という言葉に、大きな勇気をもらいました。

 

また、退職を決意する過程で、自己分析にも力を入れました。自分が本当にやりたいこと、大切にしたい価値観、将来どんなキャリアを築きたいのかを、じっくりと考える時間を持ちました。この自己分析の結果、今の会社では実現できない自分の理想像が明確になり、それが退職の決断を後押ししてくれました。

 

退職後の心境と新たな挑戦

 

退職してからしばらくは、これまでの慌ただしい日々から解放され、ホッとする気持ちと不安が入り混じった複雑な心境でした。しかし、時間が経つにつれて、新しい可能性に胸が躍るようになりました。

 

今は、自分のスキルアップのために、オンラインで学習を進めています。以前から興味のあったプログラミングや、デザインの基礎などを学んでいます。また、これまで時間がなくてできなかった趣味の読書も、たくさんの本を読むことができています。

 

転職活動も少しずつ始めていますが、今度は自分のやりたいことや価値観に合った会社を慎重に選びたいと考えています。焦らず、じっくりと自分と向き合いながら、次のステップを踏み出す準備をしています。

 

退職直後は、突然の自由時間の増加に戸惑いを感じました。毎日決まった時間に出社し、夜遅くまで働くという生活リズムが急に変わったことで、一時的に体調を崩すこともありました。しかし、徐々に自分のペースを取り戻し、充実した日々を送れるようになりました。

 

新しい学びの中で特に興味を持ったのは、データ分析の分野です。以前の会社では触れる機会がなかった最新の分析ツールや手法を学ぶことで、ビジネスの見方が大きく変わりました。この新しいスキルを活かせる仕事に就きたいと考えています。

 

また、退職後の時間を利用して、ボランティア活動にも参加しています。地域の環境保護活動や、子供たちへのプログラミング教育のサポートなど、社会貢献活動を通じて新しい出会いや気づきを得ています。この経験は、今後のキャリアを考える上でも大きな影響を与えてくれそうです。

 

転職活動においては、単に給与や待遇だけでなく、会社の理念や文化、成長機会、ワークライフバランスなど、多角的な視点で企業を評価するようにしています。以前の経験を踏まえ、自分に合った環境を慎重に選びたいと考えています。

 

まとめ

 

「この会社は無理と思ったらずっといる続ける必要はない」というタイトルで、私の経験を綴ってきました。確かに、簡単に会社を辞めるべきではありません。しかし、自分の成長や幸せを犠牲にしてまで、無理をして働き続ける必要もないのです。

 

大切なのは、自分自身と誠実に向き合うこと。そして、自分の人生の主人公は自分自身だということを忘れないことです。時には勇気ある決断が必要になることもあります。

 

あなたが今、仕事や人生に悩んでいるのであれば、ぜひ一度立ち止まって考えてみてください。そして、自分の心に正直に行動してください。それが、きっと将来の自分に繋がる道になるはずです。

 

新しい挑戦には不安がつきものですが、それ以上にワクワクする気持ちを大切にしたいと思います。これからの人生、どんな出会いや経験が待っているのか。期待に胸を膨らませながら、一歩一歩前に進んでいきたいと思います。

 

振り返ってみると、この経験を通じて多くのことを学びました。自分の価値観を大切にすること、常に学び続けることの重要性、そして何より、自分の人生は自分で選択できるという当たり前だけれど大切な事実です。

 

今後は、この経験を活かしながら、自分らしいキャリアを築いていきたいと思います。そして、同じような悩みを抱える人たちの力になれるよう、自分の経験を共有し続けていきたいと考えています。

 

最後に、この記事を読んでくださったあなたへ。あなたの人生は、あなただけのものです。周りの評価や世間の常識にとらわれすぎず、自分の内なる声に耳を傾けてください。時に、大きな決断は勇気が必要です。しかし、その一歩を踏み出すことで、新たな可能性が開けるかもしれません。

 

私自身、まだ人生の途中段階にいます。これからも様々な挑戦や失敗を重ねながら、自分らしい道を歩んでいくつもりです。この記事が、同じように悩み、迷っている方の一助となれば幸いです。

 

あなたの人生が、あなたらしい輝きに満ちたものになりますように。そして、どんな選択をしても、それがあなたにとって最良の道筋となることを心から願っています。

 

勇気を持って前に進むあなたを、心から応援しています。

 

 

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